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 どうしようもなく心が塞がる日も、先が見えず立ちすくむ日も、頭上の空はいつものように気ままに移ろう。

 草木は芽吹き、動物たちは駆け回る…。人間の営みなど気にもかけず続く地球の息吹き。その中で自分が生きていることは、どこかほっとさせられる。

 いま、新型コロナウイルスへの不安が社会を包む。誰もがさまざまなストレス、緊張を抱えながら暮らす。

 東広島市福富町在住のカメラマン山口聖巴さん(36)は2020年4月から、国内外で撮りためてきた美しく微笑ましい光景をSNSで発信している。

 「つかの間でも心が癒され、軽くなる写真を届ける。それが今、僕にできること」


 かつて山口さん自身が癒され、力湧いた「地球の息吹き」が収まる作品を、ウェブマガジン「mikke」のコーナーとして随時紹介する。

 「自由に何かを感じてもらい、明るく前を向く力につながってくれたらいいな」

posted on 2020.4.24

photo: Seiha Yamaguchi / text: Takamasa Kyoren

山口聖巴(やまぐち・せいは)

フリーカメラマン、iDS Studio代表。1983年、広島市安佐北区生まれ。カメラマンの竹本宗文氏、柴崎旭仁氏に師事した後、2011年に独立。13年、妻の故郷である東広島市福富町に移住。同町に個人事務所iDS Studioを置いて国内外での撮影に取り組む傍ら、自宅そばの田畑での米・野菜作りを続ける。

iDS Studioのウェブサイト http://ids-studio.jp/

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