写真館
ミャンマー Myanmar
ミャンマーは、僕の大好きな国のひとつ。「どこがいいの?」と聞かれると、ひと言で答えにくくて唸ってしまう。
だが、そこをがんばってひと言で言えば、「素朴なところ」だろう。お金も物も情報もごく限られているけれど、明るくたくましく、そして心穏やかに暮らす人たちの姿に、とても元気づけられる。
乗り合いミニトラックを雇って、マンダレー近郊を観光した。
民家の軒先でブラブラしている子がいたので、何枚か写真を撮らせてもらった。撮るのは1枚だけと思っていたらしく、僕が何回かシャッターを押していると、その子は照れくさそうに頭をかいた。
いろんな国でいろんな宗教を垣間見たが、やはり仏教寺院に入ると何だか一番落ち着く。ミャンマーのお寺の雰囲気は、同じ小乗仏教のスリランカやタイともちがって、より静かで俗っぽい感じかな。
写真は、少年僧、青年僧がたくさんたくさん修行している僧院で昼飯時に。
ピンウールインという山間の小さな町で自転車を借りて、町外れへ出かけた。日差しをいっぱいに受けた校庭で、小僧たちがわいわい走り回って遊んでいた(文字通り「子どもの僧」もいた)。
「お寺+小学校一体型」の場所は旅の間、ひと休み、読書、遊び相手探しのためによくおじゃました。
道路沿いから外れた小高い丘の上に僧院があった。くりんくりんに頭を丸めた少年僧が4人、木登りをして遊んでいた。坊さんだろうが何だろうが、子どもは子ども。思う存分遊びたい。しかし、高い所を見ると上に登りたがるのは全世界の子どもに共通だなぁ。
タナカという木を擦り下ろして作った天然日焼け止めクリームを、子どもや女性たちは頬に塗る。初めて見たときは、「何かあやしい宗教儀礼か!?」と少しギョッとした。
タナカの塗り方は思いのままだ。頬に広くべったりと。頬や鼻を無造作にこするだけ。ちょうちょうや花の絵柄を描いてみたり。
朝方しっかりタナカを塗っても、1日学校で遊んでいれば落ちてしまう。
大きな川の向こう岸から、陶器を満載した船が到着した。人夫がぞろぞろと現れ、土手の上へどんどん運んで行く。そのすぐそばで、子どもたちが雄叫びをあげて泥合戦に励んでいた。
(下の写真のようになる)
思う存分泥合戦に励んだあと、ワンパク少年3人は川でばしゃばしゃ泳いできれいすっきり。「今日も一日大満足!」という顔で、ワイワイ連れ立って土手を駆け上がって行った。(終)