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スリランカ Sri Lanka
アヌラーダプラは約2500年前のスリランカで最も古い都。天気のいい朝、自転車を借りて寺院巡りに出かけた。先輩の僧侶に連れられた少年僧たちが、静かに境内を歩いていた。
タンブッテガマという田舎町のお寺のお坊さんたちに、数日間に渡って色々とお世話になった。
頭を剃ってもらっている僧が、若手のお坊さんのリーダー格。このお寺のお坊さんたちは、地元の人に心から親しまれ、尊敬されているのがよくわかった。
日曜日には子どもたちを集めて日曜学校が開かれる。本当の学校よりも楽しみにしている子たちが多い。
まっすぐに仏様を見て祈る。
スリランカのあるセイロン島は「涙の雫」の形だと言われる。セイロン島の内陸部の高地には、山の斜面を利用した茶畑が一面に広がる。
茶摘の仕事に就いているのは、ほとんどが「高地タミル人」と呼ばれる人たち。1800年代に、イギリス植民地政府によって、南インドから労働力として連れて来られた。
茶畑で働くのはほとんどが女性。「最高級茶葉になる“新芽の先端”をデリケートに摘めるのは女性」と、紅茶工場の男性は言っていたけど、本当かな?
彼女たちにくっついて斜面を歩いてみたが、急な傾斜と足場の悪さにもたつく僕。そのそばを、全身すっかりシワだらけのおばぁちゃんが、「ふんっ、だらしないっ」と言った目をくれて、スイスイと葉を摘み上っていく。
突如、黄金色に輝くでっかい仏様が現れる。背中が人生を語る!?
なかなか凛々しい仏様だった。
キャンディという、可愛らしい名前の町に小さな人工湖があった。休日の昼下がり、家族連れがやって来て、湖畔でカレーの弁当を広げて食べていた。
スリランカでよくあるランチ。小皿の左から、野菜サラダ、ココナツ入りじゃがいもカレー、唐辛子濃厚チキンカレー(超激辛!)、杏を味付けしたおかず(アンバレッラ)、ムグヌゥウェンナという葉っぱの和え物。
お米は「サンバ」という白い米が主流だが、僕はその臭いが苦手だったので「ケクルン」という赤米をいつも頼んだ。
4日間泊めてもらった民家の長女。おもちゃを持って来て遊んでいたかと思ったら、突然歌を唄いながらクネクネ踊り出し、ちょっとトイレに立って帰ってみると、もう原因不明の大泣きをしている。そしてまたケロっと、絵本を読み始める。可愛らしい一家の大スターだった。(終)